はじめに
こんにちは、くじらです。
今回は、「セミリンガル」について、一緒に学びましょう。
セミリンガルとは?特徴や原因は!? 克服の鍵は認知・学習言語能力 – ポリグロットライフ | 言語まなび∞ラボ (sunafuki.com)
セミリンガル(ダブルリミテッド)の特徴と2つの対策【英語教育】 | 超教育法 子育てしてみた (try-to-childcare.com)
↑こちらのサイトを適宜引用しながら、重要と思われる部分について解説していきたいと思います。
意味
まず、「セミリンガル」という言葉の意味について押さえましょう。
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セミリンガルとは、
A person who knows two or more languages but exhibits low profile in all of them, that involves having poor vocabulary and wrong grammar.
weblio
簡単に訳すと、
複数の言語を知っているが、そのどちらの言語においても、拙い語彙と誤った文法を含んだ表現しかできない人、となります。
ネガティブなニュアンスが含まれた単語であることが伺えます。
セミリンガルとは
どの言語も母語となる言語が発達せずに簡単なことしか話せない状態のこと。
どちらの言語も日常会話は話せるものの、
- 本などの高度なものは理解できない
- 抽象的なものは理解できない
- 年齢に応じたレベルに達していない
などの状態になってしまうこと。
どちらの言語も低レベルな状態になってしまうのが、セミリンガルです。
ダブルリミテッドという言葉も言い直した言葉なので、意味合いとしては同じ。
セミリンガル(ダブルリミテッド)の特徴と2つの対策【英語教育】 | 超教育法 子育てしてみた (try-to-childcare.com)
歴史
学術的な言葉として誕生した時期は、1960年代とのことです。
当時のスウェーデンで、フィンランド移民の子どもたちが第二言語の習得に苦労しており、その子どもたちは、第二言語のみならず、母国語も十分に扱うことができませんでした。
彼らの状況を説明しようと、「Semilingualism」(Hansegard,1968)という用語が生まれたのでした。
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その後の流れ
1970年代、世界では「バイリンガル論争」なるものが盛り上がります。
この議論においては、バイリンガル教育に批判的な意見も有力に主張されていました。
その批判内容は、
2つ以上の言葉での教育は、言葉の齟齬、さらには思考力の低下につながるのではないか、といった指摘でした。
このような状況の中、ジム・カミンズ(Jim Cummins)という、トロント大学教育研究所の教授も勤めることになる学者が、バイリンガル教育の普及に貢献します。
彼は、第2言語学習をするにあたり、母国語を習得していることの重要性を説きます。
すなわち、母国語での言語発達や認知能力がきちんと発達していれば、バイリンガル教育の危険性は抑えられると主張しました。
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引用サイトの重要部分について紹介
冒頭で紹介したサイトで、
個人的に参考になった点を直接引用します。
母国語の確立
第二外国語が母語に与える影響はカミンズ氏が立証してきました。たとえマイノリティの母語と言えども、疎かにしてしまうと第二外国語に悪影響を与えてしまいます。特に幼少期に年齢に応じた母語教育を受けることが大切になります。特定の時期を逃してしまうと、大人になってから再学習するのが難しくなります。
引用:ベネッセ教育総合研究所| 母語以外の言葉を子どもが学ぶ意義
セミリンガルとは?特徴や原因は!? 克服の鍵は認知・学習言語能力 – ポリグロットライフ | 言語まなび∞ラボ (sunafuki.com)
これは、特定の時期に、特定の母語教育を受けることの重要性と、その配分を図式化したものです。
これを見た私は、
特に、黄色のマーカーである「話しことばの形成」が、幼少期に限られていることに驚きました。
小学4年生のスランプ現象
小学3〜4年生ぐらいになると学習内容が複雑化し、子供がお手上げ状態になる現象です。海外の日本語学校でも報告があるようで、もしスランプ現象に陥ったらセミリンガル の状態になっている可能性があります。それを防ぐには「一人一言語の法則」を実践することです。「一人一言語の法則」とは誰がどの言語を話すのか決めることで、例えば父は日本語、母は英語とルールを決めることです。もし「一人一言語の法則」を実践できないのであれば、バイリンガル教育を諦めて一つの言語に統一して教育する決断も必要になります。
セミリンガルとは?特徴や原因は!? 克服の鍵は認知・学習言語能力 – ポリグロットライフ | 言語まなび∞ラボ (sunafuki.com)
これは、セミリンガルに陥る危険のある事例と、その対策を述べている部分です。
これは私の想像ですが、おそらく、セミリンガルの状況を抜け出せないでいる子どもは、複数の言語が混じり合ってしまったりするのだと思います
(今回、このブログで「セミリンガル」を紹介するきっかけとなった漫画の場面では、その子どもは、日本語を話しているときに、英語の発音が混ざるといったものでした。)。
つまり、複雑な言語使用をするときに、異なる言語が混じり合うような状態が恒常化してしまわないように、母とは日本語、父とは英語、といったように、
それぞれの言語使用を分かち、その危険を回避しようという手立てなのだと思います(一人一言語の法則)。
下のサイトでも、「ルールの徹底」という表現で説明されています。
セミリンガル(ダブルリミテッド)の特徴と2つの対策【英語教育】 | 超教育法 子育てしてみた (try-to-childcare.com)
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まとめ
セミリンガルになっているかどうかは、学習ができているかどうかが見極める大きなポイントになります。
セミリンガル(ダブルリミテッド)の特徴と2つの対策【英語教育】 | 超教育法 子育てしてみた (try-to-childcare.com)
セミリンガルというのは、
日常会話はできるが、それぞれの言語を用いて学習を行うことができない状況といえます。
対策としては、
母国語の言語発達と認知能力をきちんと伸ばしてあげることが、
その問題の回避や克服に役立つと言えそうです。
私見
私は、英語の授業で、英語で伝えたいことを伝えようとした時に、「英語で物事(ex.時事的な物事、日本の魅力、数学的な理解)を説明するのはむずかしい!」と自分の英語力に落ち込むことがありましたが、
そのあと、よくよく考えると、話そうとしていた英語は、そもそも日本語で伝えるにしても難しいと考えることがありました。
このように、異なる言語を扱うためには、まず「頭で考える」ということを母国語でできるようになっている必要があるというのは、自身の経験則からも納得ができるように感じました。
終わりに
以上、セミリンガルについての解説でした。
コメント
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